建設などに多額の公費が投じられながら、現状で有効活用されていないからだ。
断じるのは時期尚早だろうが、運営会社である札幌市の第三セクター「株式会社札幌ドーム」に残された時間は長くない。不退転の覚悟で経営努力すべきだ。
札幌ドームは今年6月、最終(当期)損益が過去最悪の6億5100万円の赤字となる24年3月期決算を公表した。
要因はプロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地移転だ。条件面などで折り合わず、球団は自前の球場「エスコンフィールド北海道」を中核施設とする
「北海道ボールパークFビレッジ」を隣接自治体の北広島市に構え、23年から本拠地を移した。
札幌ドームの23年度イベント開催日数は前年度比26日減の98日間。プロ野球のあった平日の穴埋めができず、広告事業も不振で売上高は約17億円減り、新型コロナウイルス禍の20年度より少なかった。
サッカーの02年日韓ワールドカップ(W杯)に合わせて建設された札幌ドームは、W杯国内10会場の中で経営上の「優等生」だった。
スポーツ庁による10会場のその後の運用収支調査で、14年度は札幌ドームのみが黒字。施設を所有する市から指定管理料も受け取っていなかった。
ただし、そうした立場でいられたのは、日本ハムとサッカーJリーグ・北海道コンサドーレ札幌という2チームが本拠地としていたからにほかならない。
スタジアム運営は「コンテンツ」が肝となる。いまだ日本ハムの代わりを見つけられていない。
スタジアム運営を巡る課題は各地にあるが、札幌ドームを巡っては殊更に世間の風当たりが強いように見える。
日本ハムの本拠地移転を招いた市や三セクに反感を覚える市民が多く、さらに移転後の迷走が拍車をかけている。
引用元: ・【毎日新聞】赤字の札幌ドーム 「負の遺産」にしないためにやるべきこと・・・第三セクター「株式会社札幌ドーム」に残された時間は長くない、不退転の覚悟で経営努力すべきだ
残された時間は長くないときて、不退転の決意を求めるって…
玉砕命令やん
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